機能性身体症候群 functional somatic syndromes: FSS
● 諸検査で器質的あるいは特異的な病理所見を明らかにできない持続的で特異な身体愁訴を特徴とする症候群で、それを苦痛と感じて日常生活に支障を来す。 ● 1990年代の後半から、質的な原因の有無に関わらず痛みなどを訴える疾病 […]
過敏性腸症候群 irritable bowel syndrome:IBS
● 基質的疾患を伴わず、腹痛・腹部不快感と便通異常(下痢、便秘)が長時間持続し、悪化・改善を繰り返す機能性疾患 ● ストレスをはじめとする種々の病因によって引き起こされ、脳腸相関により副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンなど […]
虚偽性障害 factitious disorder
◇虚偽性障害(DSM-IV) ◇虚偽性障害の診断基準 (DSM-IV-TR) A.身体的または心理的兆候または症状の意図的産出、またはねつ造。 B.その行動の動機は、病者の役割を演ずることにある。 C.行動の外的動機(詐 […]
関連痛 referred pain
● 痛みとなる原因が生じた部位から離れた場所に感じる痛み。 ● 関連痛はしばしば、深部組織:内臓、筋肉、関節の損傷によって起こる。 ● 関連痛の領域のマッピングは、診断の手がかりになる。 ● 損傷した深部組織と同じデルマ […]
疝痛 Colic
繰り返される間欠性の腹部痙攣痛 ● 典型的な疝痛発作は、間欠的な波状の痛みで、休止期を伴うことが多い。痛みが次第に強まった後、次第に弱まる「クレッシェンド・デクレッシェンド」を反復する。これがはっきりしているのは、腸の通 […]
レイノー症状 Raynaud’s Phenomenon:RP
● 寒冷や情動刺激に対して生じる四肢末端の虚血症状。手足が発作的に冷たくなり、痛みを伴うことが多い。 ● レイノー症状の古典的3大徴候 pallor:蒼白 cyanosis:チアノーゼ rubor:発赤 ● 血管が […]
術後腰下肢痛
● 腰椎手術を施行したにもかかわらず、腰下肢痛、しびれなどの症例が不変、残存、あるいは再発したもの ● 椎間板ヘルニアや脊椎症、変形すべり症、分離すべり症などの退行性腰椎部疾患由来と考えられる病態に対し、手術療法を選択し […]
末梢神経障害 Peripheral neuropathy
● 「neuro=神経」+「pathy=障害」 ● [IASP Pain Terminology]:A disturbance of function or pathological change in a nerve: […]
有痛性痙攣 =強直性痙攣 tonic cramp=持続性痙攣 tonic convulsion
こむらがえり=腓腹筋痙攣 muscle spasms of triceps surae ● 有痛性痙攣は、筋肉内に分布する運動神経終末部の自発性興奮に始まる。 ● 筋線維の一部が強く収縮すると、収縮した筋線維と収縮しない […]
ギランバレー症候群 Guillain-Barré syndrome: GBS
● 自己免疫応答によるpolyneuropathy:運動神経障害優位の自己免疫性末梢神経疾患 ● 病理学的には炎症所見を伴う脱髄が主体であり、急性炎症性脱髄性多発ニューロパチー:AIDPとほぼ同義語であると考えられてきた […]
多発性硬化症 Multiple Sclerosis:MS
● 中枢神経系の免疫性脱髄疾患 ● 厚生労働省の特定疾患(神経難病、神経障害性疼痛 ● さまざまな説はあるがいまだ原因は不明である。このうち遺伝、自己免疫、ウイルスなどの感染が可能性が高いと思われている。 ● 日本には約 […]
糖尿病 Diabetes Mellitus : DM
● 糖尿病は血管の病気 ● 糖尿病の三大合併症:腎症、網膜症、神経障害 ● 糖尿病に比較的多くみられる動脈硬化による病気には、脳卒中、心筋梗塞、足の壊疽がある。 糖尿病性神経障害 Diabetic neuropathy: […]
神経疾患-肢端紅痛症
尖端熱性紅痛症 erythermalgia ● 四肢末梢の紅潮、皮膚温の上昇、灼熱痛を三徴とする、きわめてまれな症候群。 ● Mitchell’s disease とも呼ばれている。カウザルギーを報告したSi […]
筋骨格系の痛み
—体性痛-深部痛 ■運動器 musculoskeletal system ● 身体を構成し、支え、身体運動を可能にする器官 ● 身体機能を担う筋・骨格・神経系の総称 ● ヒトでは身体の支柱である全身の骨格と関 […]