筋痛 muscle pain, myalgia
● 皮膚に対する適刺激と、筋肉に対する適刺激は異なる。
● 物理刺激によって誘発される筋肉痛には疼く痛みである。
● 皮膚でみられるような刺す痛み速い痛みと灼けつく痛み(遅い痛み)の区別はない。
● 筋肉の痛覚線維は、筋線維を包む結合組織、細動脈の周りおよび筋肉と腱の結合部にみられる。毛細血管や筋線維にはない。
● 傷害された一部の筋肉の筋肉痛と全身の筋肉痛とがある。
● スポーツによる筋肉痛(DOMS) ● コンパートメント症候群 ● 脂肪代謝障害による運動時の痛み ● 有痛性痙攣 ● 筋緊張亢進による痛み ● 肩こり ● 全身疾患の筋肉痛 ● Lambert-Brody症候群 ● 筋筋膜痛症候群 : MPS ● 線維性筋痛症候群 : FMS ● 慢性疾患に伴う筋肉痛 ● サルコペニア |
■全身の筋肉痛を伴う疾患
筋力低下を伴う疾患 | 筋力低下を伴わない疾患 |
1. 筋炎:多発性筋炎、皮膚筋炎 2. 全身感染症 3. 川崎病 4. 中毒および代謝異常 ・全身アルコール中毒 ・低リン酸血症 ・低カリウム血症 ・必須脂肪酸欠乏症 ・がんによる壊死性ミオパチー ・ 甲状腺機能低下によるミオパチー ・薬物中毒 ・カルニチン・パルミチルトランスフェラーゼ欠損症 5. アミロイドーシス 6. 骨痛を伴う筋肉痛 ・骨軟化症 ・甲状腺機能亢進症 |
7. 原発性線維筋肉痛症候群 8. 全身感染症または発熱 9. リウマチ性多発筋肉痛 10. 筋肉痛・線維束萎縮症候群 11. 膠原病 12. ステロイド離脱症状 (偽リウマチ) 13. 甲状腺機能低下症 14. Fabry病 15. パーキンソン病 16. 好酸球増加・筋肉痛症候群 |