痛み疾患・病態

血流障害による痛み-虚血性心疾患 myocardial ischemia

• 動脈硬化、血栓や血管の収縮などにより冠動脈に血行障害が生じ、心筋の酸素需要に供給が追いつかなくなったために生じる病態。 • 虚血性心疾患の典型的な症状は、突然起こる胸部の激痛! ■ 心筋梗塞 myocardial i […]

急性腹症 acute abdomen

急性腹症 acute abdomen ● 腹痛は、消化器疾患における代表的な症状、自覚症状の一つである。 ● 原因は、 腹腔内臓器の障害とは限らない。 ● 腹痛には、内臓痛、体性痛とがある。そして、内臓痛に伴う関連痛があ […]

急性腹症-急性膵炎 acute pancreatitis

● 膵臓腺房細胞の障害によって、消化酵素が流出する、外分泌組織の急性炎症。 ● 中高年の男性に好発する。ほとんどが自然治癒するが、多臓器不全(MOF)やDICなどの重篤な合併症を来たすことがある。特に感染や血腫を合併した […]

急性腹症-胆石症 cholelitiasis

● 胆石の種類:コレステロール結石、黒色石、ビリルビン結石などがある。 ● 所在部位:胆嚢、総胆管、肝内 ● 無症候性の胆石—胆嚢の中にできる胆石はそれだけではなんの症状もない。 ● 胆石発作—胆 […]

急性腹症-尿路結石症 urolithiasis

● 結石が腎盂から尿管に移動した時に、尿管の正常な蠕動運動がそこなわれ、異常な攣縮状態で尿の流れが阻害され急激に腎盂内圧が上昇したために、側腹部にかけて疝痛とともに悪心、冷汗などの自律神経症状が起こる。 ● 強烈な疝痛は […]

慢性炎症性腸疾患-潰瘍性大腸炎 

● 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる原因不明の疾患。 ● クローン病とともに炎症性腸疾患 IBDに分類される。1973年に厚生省の特定疾患に指定された。 ● 特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下 […]

慢性炎症性腸疾患-クローン病 Crohn’s disease:CD 

● 主として若年者にみられる炎症性腸疾患IBD ● 主として口腔から肛門までの消化管全域に、非連続性の炎症および潰瘍を起こす原因不明の厚生労働省指定の特定疾患。 ● それらの病変により腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じ […]

うつを伴う慢性痛

慢性疼痛とうつの間には密接な関連がある。 ● うつと痛みが併存する患者の治療には、抑うつと痛みのうち、どちらがより優勢であるかによって、うつ病の身体症状として痛みを扱う場合と、慢性疼痛に関連した抑うつ症状として扱う場合と […]

統合失調症 Schizophrenia

● 「Schizophrenia」は、ギリシャ語で「分裂」を意味する「schizo」と、横隔膜を表わす「phren」であり、古代ギリシャの医学者達が魂は横隔膜にあると考えていたことに由来する。 ● DSM-IV-TR I […]

痛みを伴う精神と心理疾患・病態-身体表現性障害

● 「身体疾患を模倣する疾患(ただし詐病を除く)」 ● 器質的な異常が見当たらないにもかかわらず、執拗に身体の異常を訴えるもの ● 2014年に改訂されたDSM–5では大きくその枠組みが変更された。その変化の背景には、「 […]

疼痛性障害 Pain Disorder

→DSM-Vではなくなる。 疼痛性障害の分類(DSM-IV-TR) 疼痛性障害の定義 (DSM-IV-TR) ● ICD-10では、身体表現性障害のうちの「持続性身体表現性疼痛障害」に相当する。 ● 意図的に作り出された […]