口腔顔面痛 Orofacial pain

IASPのキャンペーン 2013年〜2014年 →「Global Year Against orofacial pain 」

歯痛 象牙質の痛み /歯髄痛 /ドライソケット /抜歯後カウザルギー /航空歯痛 /非歯原性歯痛 /歯周病
口腔内の痛み 舌の痛み(舌痛症)/口腔灼熱症候群 /口腔乾燥症 /口内炎 /扁桃腺炎
顔の痛み 顎関節症 /三叉神経痛 /舌咽神経痛 /スルーダー神経痛(翼口蓋神経痛) /フライ症候群 /ファーストバイト症候群 /非定型顔面痛
眼の痛み 緑内障/Tolosa-Hunt症候群
[高齢者の口腔顔面痛の診断]
  • 口腔顔面痛の簡易鑑別診断として、誘発因子や悪化因子、痛みの強度に関する問診のほか、顎運動により痛みが誘発・悪化するかどうか、食事により痛みが誘発されるかどうかの問診も重要である。
発作性神経痛
三叉神経痛
舌咽神経痛
会話や飲食などの最初に誘発され、食べるのをやめて、じっと耐えなければならない痛みである。
変形性顎関節症 大開口時、咀嚼中に誘発・悪化し、痛いが食べられる。噛み方を加減すれば食べ続けられる痛みである。
→巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎) 咀嚼運動中に痛みが悪化し、痛くても食べるのを中断せざるをえないほど強くなる。中断により痛みが軽快するが、咀嚼により再発し、中断するという動作を繰り返す「顎跛行」を呈する特徴がある。
顎跛行 jaw claudication ←→間欠性跛行

  • 咀嚼筋の痛みと疲労により咀嚼や会話の中断と再開を繰り返す現象で、巨細胞性動脈炎に特有の症状とされる。
  • その機序は血管炎による動脈狭窄によって引き起こされる阻血性疼痛による。←→血管性間欠性跛行
  • 帯状疱疹痛
    脳卒中後痛
    心因性疼痛
    顎運動により痛みが誘発・悪化されない痛み。