痛みの強度説

1800年代末ごろに、ようやく痛みは感覚であると捉えられるようになったが、その頃はまだ痛みの受容器は特定されなかった。そのため痛みに適刺激はなく、どのような種類の刺激でも刺激強度が増すと痛みが生じることから、各種受容器のすべてが痛み受容器となりうるとの考え、すなわち強度説が唱えられた。
刺激の空間的・時間的パターンの違いで痛みが生じるというパターン説や、痛みには特定の受容器があり、これと感覚野とは一本の線でつながっているという特殊説がこれに対抗した。